2025年10月13日
量産になったらコストはどこまで下がる?精密加工の価格の仕組み
精密加工を外注するとき、まず気になるのが
「加工費はいくらかかるのか?」
という点ではないでしょうか。
特に産業用機械部品のように、
ある程度の数量を前提とした製品では、
「1個あたりの価格」と「品質のバランス」を
どう見るかが重要になります。
今回は、滋賀県長浜市の有限会社シオン製作所が行っている
産業用精密部品の加工をもとに、価格の構造や数量との
関係性についてご紹介します。
精密加工の価格はどう決まる?
精密部品の加工費は、図面や仕様に基づいて設計されますが
具体的には以下のような要素が絡んできます:
・加工にかかる時間や難易度
・材料の種類、大きさ、入手性
・工程数(切削、曲げ、ロー付け、仕上げなど)
・求められる寸法公差や検査内容
・個別治具や加工条件の有無
同じような形に見える部品でも、
「どの精度レベルを要求されるか」によって
加工の難しさが変わり、それに伴って価格も上下します。
つまり、単純に“形が似ている”から“安くなる”とは
言い切れません。
また、加工全体の段取り設計も価格に大きく影響します。
工程の順序や工具の準備時間など、見えにくい工程の設計が
実はコストに直結しています。
加工数量によって変わる価格の仕組み
精密加工では、数量の増減が1個あたりの価格に影響する
ことがよくあります。
🔧 なぜ数量が増えるとコストが下がるのか?
少量製作の場合、製作前の段取り
(機械の設定・刃物の交換・試運転)にかかる手間が、
そのまま1個あたりのコストに上乗せされやすくなります。
一方で、10個・100個といった一定以上の数量になると、
段取りコストを製品単価に分散できるようになり、
効率が上がる分、1個あたりの価格も抑えやすくなります。
📦 数量ごとの変化イメージ(一例)
・10個以上:段取りや材料取りの工夫でコスト調整しやすくなる
・100個以上:工程全体の最適化により、価格・納期ともに安定しやすくなる
ただし、どの数量から価格が大きく変わるかは、
形状や精度、材料の種類によって大きく異なります。
そのため、まずは図面ベースでの相談が欠かせません。
「価格に見合う加工品質」を目指して
シオン製作所では、価格だけでなく
「量産後の使いやすさ」「長期的な安定性」も
視野に入れて、加工対応を行っています。
以下のような体制を整え、産業用機械部品の使用環境を
考慮した加工提案も行っています。
✅ ステンレス・真鍮など多様な金属材料に対応
✅ 薄肉パイプや小径部品の加工も実績あり
✅ 切削からロー付けまでを一貫対応(形状により外注併用)
✅ 工程ごとの精度を社内で統一管理(可能な範囲で)
たとえば、振動の多い機械の内部で使用される部品では、
接合部の強度や接合制度などが耐久性に直結します。
必要に応じて、熱影響や応力を考慮した提案を
行うこともあります。
品質を重視しながらも、
過剰な精度要求によるコスト増加を避けるため、
必要十分な仕様に収めるご提案も心がけています。
数量・仕様に応じた柔軟な見積もり体制
加工費は「部品のサイズ」や「数量」だけで
決まるわけではありません。
シオン製作所では、実際の使用条件や製品の目的に応じた
見積り対応を行っています。
✅ 試作レベルの少量(1個~)にも対応
✅ 複数ロット・分納などのご相談も可能
✅ 図面ベースでの概算見積りにも柔軟に対応
精密加工は、製品ごとに最適な素材や加工工程を
見極めることが大切です。
「できるだけコストを抑えたい」「納期を優先したい」
といったご要望にも柔軟にお応えできるよう努めています。
まずはお気軽にご相談ください。
📩 加工に関するご相談はこちらから
▶ 有限会社シオン製作所 公式HP
https://sion1923.com/
▶ お問い合わせページ
https://sion1923.com/contact/
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