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2025年06月09日

材質が違ってもロー付けできるの?異種金属接合の可能性とポイント

「材質が異なる部品同士でも、ロー付けってできるの?」
このご質問は、医療機器や産業機器の設計開発に関わるお客様から、非常に多く寄せられるテーマのひとつです。

特に、歯科医療機器に用いられる精密部品では、強度・耐食性・熱伝導など、材質ごとに異なる性能を活かすために、異種金属を組み合わせる場面が増えています。
ただし、異なる材質をロー付けするには注意点も多く、技術力が試される分野でもあります。

この記事では、滋賀県長浜市に拠点を置くシオン製作所が、これまで培ってきた機械加工とロー付けの技術をベースに、「異種材のロー付け」における実用的な知識をご紹介します。

① 異種金属のロー付け、結論から言うと「可能」です

異なる材質でもロー付けは可能です。
ただし、材質ごとの特性や融点、熱膨張率の違いを踏まえたうえで、接合方法や温度、使用するロウ材を適切に選ぶ必要があります。

ロー付けの基本は、母材よりも低い融点のロウ材を使い、毛細管現象を活かして金属を接合する方法です。
当社では主に、融解温度約700℃の銀ローを使用し、寸法変化や熱影響を抑えながら、確実な接合を行っています。

② 異種金属ロー付けでよく使用される材質一覧

シオン製作所では、以下のような金属材に対応した医療機器 精密部品 ロー付け産業機器 精密部品 ロー付けの実績があります:

▶ 医療機器 精密部品のロー付け対応材

・SUS303 ロー付

・SUS304 ロー付

・SUS440 ロー付

・SUS416 ロー付

・SS、SS400 ロー付

・S45C ロー付

・S50C ロー付

・調質材(QT処理材)ロー付

▶ 産業機器 精密部品のロー付け対応材

・SUS303〜SUS440 ロー付

・SS材系のロー付

・S45C、S50Cなど炭素鋼材のロー付

・調質材との接合

材質が異なる場合でも、表面処理や前処理を行うことで、安定した接合品質を確保できます。

③ 異種金属ロー付けで注意すべき3つのポイント

1. 熱膨張率の違いを考慮した設計が必要

例えば、SUS304とSS400では熱膨張率が異なるため、冷却後に応力集中やひずみが発生しやすくなります。
これを防ぐには、接合形状や寸法の工夫、冷却スピードの管理が重要です。

2. ロウ材の選定が品質を左右する

ロウ材には多くの種類がありますが、当社では主に銀ローを使用しています。
異種金属の組み合わせに合ったロウ材を選ぶことで、強度・耐食性・導電性を最適化できます。
※なお、銅ロー付けに関する対応やノウハウは当社では扱っておりません。

3. 表面処理・酸化皮膜の除去が不可欠

素材の表面に酸化膜が残っていると、ロウ材がうまく流れません。
特にステンレスや調質材は酸化しやすいため、フラックスの選定や表面洗浄を丁寧に行う工程が必要です。

④ シオン製作所の強みと対応力

精密な寸法管理と接合品質を両立させたい方
歯科用医療機器の設計段階から相談したい方
複雑な曲げ加工やロー付けを一貫対応してほしい方

シオン製作所は、薄肉パイプの精密曲げ加工にも対応しており、
マンドレル使用による変形防止技術や、半田を充填しての加工など、形状維持を重視した工法を取り入れています。

また、滋賀県長浜市を拠点に、全国対応を行っておりますので、遠方からのお問い合わせもお気軽にどうぞ。

まとめ:異種金属のロー付けは、ノウハウが仕上がりを左右します

材質が異なる部品のロー付けは「できるか/できないか」ではなく、
“どうすれば失敗せずに仕上がるか”を知っているかどうかが鍵です。

シオン製作所では、素材・形状・使用用途に合わせて、最適な加工方法をご提案いたします。
「こんな材質同士、接合できますか?」という段階からのご相談も歓迎しています。
なお、アルミ材のロー付けについては、当社の専門外となっており、現在対応しておりませんのでご了承ください。

シオン製作所へのお問い合わせはこちら

一つひとつの加工に丁寧に向き合い、安全性と信頼性の高い製品づくりを支える技術をご提供いたします。お気軽にご相談ください。

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