2025年09月01日
医療機器部品の切削加工で品質を守るポイント
歯科医療の分野で使用される機器部品は、
患者さんの口腔内に直接触れるものが多く、
高い品質管理が求められます。
単に寸法が合っていればいいわけではなく、
その後の曲げやロー付けを経て最終製品に
なるまでを見越した切削加工が大切です。
有限会社シオン製作所(滋賀県長浜市)では、
歯科医療機器をはじめとする精密部品の製造において、
こうした品質確保を切削段階から徹底しています。
この記事では、当社が取り組む切削加工の特徴と、
医療機器部品の品質がどう守られているのかをご紹介します。
① 医療機器部品において切削品質が重要な理由
歯科医療機器の部品は、内部を液体や空気が通る
パイプ構造を持つことも多く、わずかな寸法誤差や
加工痕の違いが性能や耐久性に影響を与えます。
✅ 内径がわずかに狭くなるだけで流量が変わり、機器の動作に支障をきたす
✅ 表面の形状や滑らかさが、最終的な組み立て精度や機能性に直結することも
このため、切削加工の段階から精密な管理が必要です。
② 対応可能な材質と切削への考え方
医療機器部品は用途や耐久性によって使用される材質が変わります。
有限会社シオン製作所では、
✅ SUS303、SUS304、SUS440、SUS416といったステンレス
✅ SS材、SS400、S45C、S50C
✅ 真鍮
といった多様な材質に対応しています。
これらの材質はそれぞれ切削性や熱の伝わり方、
硬化しやすさが異なるため、品質を守るには材質ごとに
最適な加工条件を選ぶことが不可欠です。
例えば:
✅ 加工時の回転数や送り速度を調整して熱変形を抑える
✅ 刃物の角度や材質を選び分けて寸法精度を維持する
こうした工夫を積み重ねることで、
後の曲げやロー付け工程でも変形しにくく、
全体として高い品質を保つ部品を提供しています。
③単品・小ロットから多品種少量生産まで対応
歯科医療機器部品は仕様の違いが細かく、
小ロットや試作品への対応が不可欠です。
シオン製作所では、
✅汎用旋盤やNC旋盤を活用し、単品加工や試作、小ロット・多品種少量生産まで柔軟に対応
さらに切削加工だけで終わるのではなく、
✅ 曲げ加工
✅ ロー付け(ろう付け)
までを社内で一貫して行っているため、
切削の段階から後工程を見据えた寸法や形状管理を実施しています。
これにより不要な再調整や手戻りを減らし、
結果的に製品コストや納期の安定にもつながっています。
まとめ:切削加工は製品品質を守る第一歩
医療機器部品の製造は、最初の切削加工から品質が決まると言っても過言ではありません。
有限会社シオン製作所では、
✅ 多様な材質への対応
✅ 小径・薄肉部品の精密切削
✅ その後の曲げやロー付けを見据えた加工計画
を通じ、歯科医療を中心とした医療機器部品の高品質を守り続けています。
図面段階からの加工方法のご相談も承っていますので、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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