2024年07月04日
ロー付けってどんな技術?ロー付けの基礎知識
こんにちは、滋賀県長浜市から皆様に信頼される医療機器部品の製造を担っているシオン製作所です。
今日は、医療機器の精密部品製造に不可欠な「ロー付け」技術について、
その基礎から応用までをわかりやすく解説します。
ロー付けの基本
ロー付けは、金属同士を接合するための技術で、主に溶融点が低い「ロー材」と呼ばれる金属を使用しています。
このロー材を溶かし、二つの部品を結合させることで、高い強度と耐久性を確保します。
医療機器の部品には、正確な寸法と強固な結合が求められるため、ロー付けは非常に重要な役割を果たします。
ロー付けのプロセス
1.部品の清掃:接合する部品の表面を清潔にし、不純物を除去します。
2.※フラックスの適用:ロー材が均等に広がるようにフラックスを塗布します。
3.ロー材の配置:接合部にロー材を配置し、準備を整えます。
4.加熱:専用の機器を使用してロー材を加熱し、溶解させます。
5.冷却:自然冷却させることで、部品間の強固な結合を実現します。
※フラックスとは、金属の酸化を防ぎ、ロー材の流れを良くするために使用される薬剤です。部品の表面に塗布することで、接合部の品質を向上させます。
ロー付けとはんだ付けの違い
ロー付けとよく比較される「はんだ付け」ですが、これらは用途や特性が異なります。
はんだ付けは主に電子機器の部品結合に用いられ、加熱温度がロー付けよりも低いことが多いです。
一方、ロー付けは高い強度を必要とする用途に適しており、医療機器の部品結合にはこの方法が一般的です。
はんだ付けは、150°Cから250°Cの温度で行われるのに対し、ロー付けではそれを大幅に超える700°Cで行われます。
これにより、はんだ付けよりも強度の高い接合が可能となります。
シオン製作所のロー付け技術
当社では、医療機器部品の製造において、最先端のロー付け技術を駆使しています。
特に、複数の材質を組み合わせる際のロー付けには、専門的な知識と経験が必要です。
当社の技術者は、それぞれのプロジェクトに合わせて最適なロー材と加熱技術を選定し、高い品質と性能を確保しています。
また、機械加工においては、精度を0.02単位まで保証する技術を有しており、精密部品の製造においても高いレベルを実現しています。
まとめ
ロー付けは、医療機器の精密部品製造において不可欠な技術です。
シオン製作所では、長年にわたる経験と先進技術を活かし、高品質な医療機器部品を提供し続けています。
医療機器の製作依頼や見積もりについてのご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
滋賀県長浜市から、世界に向けて、信頼できる製品をお届けします。